デジタル省訪問 2023.10.16(月) 10 今回の視察のメインイベントでもあるデジタル省オードリー・タン大臣と意見交換会を実施するべく、台北市内のデジタル省のオフィスを訪問。当初はオードリー・タン大臣の講演が30分、大臣退席後に職員との質疑応答30分というカリキュラムであったが、直前になり大臣と60分間意見交換を行う形式に変更になった。 冒頭、国際委員会田中委員長が次のように挨拶された。 「大臣と直接意見交換する機会をいただき大変感謝しております。感染症流行中の大臣の傑出した活躍は日本でもよく知られています。かつて、日本と台湾は兄弟国であり、日本は兄であると言われていましたが、コロナ禍の後は台湾が兄貴分であるような気がします。大臣の感染症の経験や今後の計画についてお話を伺えることを楽しみにしております。最後に、大臣をはじめ皆様のご健康とご多幸、そして台湾の繁栄をお祈り申し上げます」。 田中委員長の挨拶に続き、オードリー・タン大臣から次のように歓迎の挨拶があった。 「本日は日本からデジタル省へお越しいただき誠にありがとうございます。デジタル省は設立 1 年ちょっとのスタートアップのような存在です。デジタル省は、流行中にマスクを迅速に製造して全員に配布するためのさまざまな方法を開発した経済部のメンバーや、台湾の隅々でブロードバンド・インターネット アクセスを維持し、世界と同様の価値を達成する NCC(国家通信放送委員会)のメンバー、 コロナ復興クーポンや感染症流行後の国民一人当たり 6,000 元の現金一律支給の円滑な配布などを行った国家発展委員会のメンバー、そして新型コロナウイルスと戦うと同時に、コンピュータウイルスや国境を越えた情報攻撃とも戦う情報セキュリティ部門、以上 4 つの部門で構成されております。 私は先週末、国連のインターネット・ガバナンス・フォーラム(IGF)に参加するため京都に行ったばかりですが、この期間に『レジリエンス』を築く方法を学んだことを 世界178 か国の友人たちと共有することができとても感謝しています。 因みに私が海外に行けるのは、日本から寄贈されたアストラゼネカのワクチンのおかげです。本当にありがとうございます。今日はデジタル省にお越しいただき改めて感謝いたします」と挨拶された。 オードリー・タン大臣と意見交換会実施
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